2016年08月16日

Coming Soon...?

 ご無沙汰してます。
 今週末より元ネタであるERがテレビ東京で放送開始します。
 ER未見の方はこの機会にぜひ!
 http://www.tv-tokyo.co.jp/er_lifesaving/

 それに触発されて続きに相当するERシーズン7を一通り見てどのエピソードを引っ張ってくるか大まかな見当をつけました。
 続きはそう遠くないうちに載せたいと思います。

 薬物依存症になった祐巳はどうなってしまうのか!
 更に容子さまの身にも異変が?!
 期待せずに待て!(えええ)
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2015年10月08日

今後の展開について

 ロマノ様がみてるをご覧頂きありがとうございます。
 さて今後の展開ですがぶっちゃけると祐巳と同様に闇の中状態です。
 「危機」はERシーズン6の最終回なので続きはER7以降となりますが正直あまり記憶がないです^^;
 この先ちょっとネタバレになるんですが祐巳の復帰はソフトランディングに成功して更なる悲劇みたいなのはないのでどのエピソードを持ってこようか考え中です。
 とりあえずER7を見なおさないといけないので続きはかなり先になりそうです。
 よって気長にお待ちいただければありがたいです。
 待てない場合は元ネタ(ER)の方を見るという手もあります。

 あとQ&Aでは容子さまは脳腫瘍にしないと書きましたので容子さまが薔薇の館を去る話は死なない前提で書こうかとも思いましたがあの感動を表現するには「死」は避けられないです。
 でも脳腫瘍の話はかなりの伏線を張っておく必要がありますのでどうしようかな・・・。
 それではひとまず「ごきげんよう」。
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2015年10月06日

第35話「危機 〜May Day〜」(その5)

 オペ室では令が少年の心臓を、同時に祥子が足の血行再建をしていた。
 令「サイドバイティングクランプ・・・5-0のプロリン・・・間に合ってよかったわ、早く運んだからよ」
 祥子「静さんは心臓の弾の事は知らなかったわ」
 令「小学生を撃つような男は私でも後回しにするわ」
 看護師「血圧80に低下」
 祥子「そっちかしら?」
 令「いえ、出血はしてないわ」
 祥子「こっちもクランプしてあるわ、もう一度測ってもらえる?」
 看護師「70まで下がりました」
 令「何かしら?」
 祥子「弾が塞栓したのかしら」
 令「フロロスコープを付けて」
 フロロスコープの映像を確認する令「弾はまだ心臓にあるけど肺動脈の方に動いてるわ」
 そこで祥子が自分の足元に血が滴っている事に気づいた「血が・・・!」
 令「どこから?」
 祥子「肩のタオルを取って」
 タオルを取り除くと床に接している部分が真っ赤だった。
 看護師「酷い出血です!」
 祥子「生殖ガーゼをちょうだい!」
 令「赤血球浮遊液をあと6単位取り寄せて!」
 祥子は突然向かい合って立っていた所から令の側に回り込んだので令は驚いた「何をするの?」
 祥子は「出血箇所を探すわ」と言うと少年の体を傾けた。
 令「心臓を開いたばかりよ」
 祥子「早く出血を止めないと危険だわ!」
 令「待って、ちょっと待って!」
 祥子「右心耳をクランプして!」
 令「出来ないわ!」
 祥子「ちょっとの間でいいから!・・・もう一発が液果動脈に当たったんだわ、鎖骨下動脈をクランプして!」
 令「弾を取り出すのが先よ」
 祥子「いやなら私がやるわ!どきなさい!」
 看護師「血圧60に低下!」
 令「どこから出血してるの?!生食を急速投与!」
 祥子「早く!・・・動脈に届かない!・・・胸骨をクランクで少し開けて!」
 令「心室細動!パドルをちょうだい!早く!祥子は手を離して!」
 祥子は「待って!」と言いながら手技を続けた。
 令「下がって!早く!」
 祥子「いいわ!」
 すばやく手を離す祥子。
 バチッ!


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 「見せましょうか?」容子は例のラグビー患者にレントゲン写真を見せた。
 「来週から大事なトーナメントに始まるんですよ」困ったように患者は言った。
 「ほら、鎖骨が折れていますよ〜。これでプレイしたら酷くなってみんなに迷惑をかけるだけですよ」
 「ギブスで固定できないんですか?」
 「包帯で吊ればいいでしょう」
 「じゃあ大した事ないんだ」
 「由乃ちゃん、吊り包帯を用意して」
 「大きいのを取り寄せるのに時間がかかりますよ」
 患者とやり取りをしている最中に聖が声をかけてきた「ねぇ、容子」
 頷く容子。
 患者は「XLにしてくれよ〜」と言った。
 「それが終われば退院です」と患者に言い残すと聖に促されて空いてる部屋に入った。

 「法務部に相談した」
 「実名は言った?」
 「いや、『もしも』という形でよ・・・結論から言うと証拠不足だよ」
 「でも診療はさせられないわ」
 「単なる容疑だから慎重にならないと」
 「薬物検査は出来ないの?」
 「祐巳ちゃん今は疼痛治療を受けてるから反応は陽性だし検査の強要はあの子を追い詰めるだけだよ」
 「どうしようかしら・・・」
 容子は珍しく迷っていた。
 「何とか助けたいよ」
 「ええ・・・もう一度話してみるわ・・・何とか心を開いてくれるように・・・」
 「悔いが残るよ、祐巳ちゃん今から思えば信号を出してたのに」
 「そうなのよ・・・でも祐巳ちゃんだから・・・それは無いって思って・・・」
 それっきり二人は黙ってしまった。


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 「静さま」志摩子が話しかけてきた。
 「何かしら?」
 「襲撃された子のお父様です」
 「あ・・・どうも・・・驚かれたでしょう・・・今手術をしてます」
 「どうなんですか?」
 「足と肩を撃たれていて傷は修復できますが運が悪い事に一発が心臓に入ってしまって・・・」
 「心臓を撃たれたんですか?!」真っ青になる父親。
 「いいえ・・・そうではなくて血管を通って入ったんですが組織に大きな損傷は無いと思います」
 「取れるんですか?」
 「上に行っていただけますか?そうすれば詳しい事が分かりますので、志摩子さんお願いできるかしら」
 「はい、私がご案内します」
 父親は志摩子に促されて上の階へと向かって行った。


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 祐巳は外のベンチでコーヒーを飲んでいたところで容子に話かけられた。
 「いつからコーヒー派に転向したのかしら?」
 「飲んでたらヤク中なんですか?」
 「公衆衛生局に聞いてみたら?」
 容子の言葉に祐巳は少しだけ笑った。
 「・・・あんまり心配させないで」
 「・・・大丈夫です、さっきの事は反省してます・・・悪者にされたので・・・興奮して」
 容子は頷くと話を切り出した「一度でも受けたの?カウンセリングを」
 「・・・いいえ」
 「どうして?」
 「その気になれなくて」
 祐巳は少し考えると続けた「辛い思いはしました、そうでしょう、だってあれだけ大きなナイフで腰を2度も刺されたんですから・・・あれは堪えました・・・だからって仕事を放り出す訳にも行かないし」
 少し戸惑ったあと言った「桂さんに申し訳なくて夜は眠れないし・・・鎮痛剤の助けが必要だったんです」
 しばしの間見つめあう二人。
 「薬は処方で・・・出してもらったものです」
 「決められた量を使ってる?」
 「はい・・・大体は・・・」
 容子は言葉を慎重に選びながら言った「・・・人の助けを借りた方がいいわよ」
 「・・・心配してくれる気持ちには感謝しています・・・でも大丈夫です、自分で乗り越えますから、元気なのが取り柄ですから」
 「今日の上がりは?」
 「夜中です」
 「そう・・・今日はもう患者を診なくてもいいわ、治療評価表を整理して」
 祐巳はうつむいて言った「またそんな・・・どうして私をうたが」
 祐巳が言い終える前に容子は言った「祐巳ちゃん、私に任せてよ・・・悪いようにはしないから」
 仕方なさそうに祐巳は頷いた。
 容子は祐巳の肩をポンと叩くと薔薇の館へ入っていった。
 「・・・・・・」


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 祐巳の状況を知らない祥子はオペ室前で令と一緒に困難なオペを成功させたことで大喜びしていた。
 「雑誌に発表しましょうか、令」
 「私が心臓を開いてる患者を祥子が抱き上げたなんて特筆ものよ」
 「そして片手でクランクしながらもう一方で縫合したわ」
 「私もいくつか名人芸を披露したわ」
 「そうね、でも取り出した弾は私のものよ」
 「違うわ、私のよ」
 「なぜ?見つけたのは私よ」
 「取り出したのは私よ」
 「でも私が・・・あら志摩子、オペは成功よ」
 二人は大はしゃぎしていたので志摩子がすぐ側まで来るまで気付かなかった。
 「そうですか」安堵する志摩子。
 「私が心臓から弾を取り出して祥子が腕と足を救ったの」
 「あの・・・お父様がいらして回復室で待ってます」
 「それじゃあ私が行くわ」そう言って令は回復室へ行った。


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 祐巳が容子に言われたとおりにカルテの治療評価表を書き込んでいるところへ真美が来た。
 そして気まずい雰囲気のなか用意しておいた言葉を切り出した「あの・・・自分では処理できなくて容子さまに相談したの」
 振り向かない祐巳。「・・・・・・」
 「祐巳さん良い医者だと思うし短い間に沢山辛い目にあったことも知ってるし・・・それでも報告した方がいいと思って」
 「人助けした気分はどう?」
 その言葉はあまりにも力が入ってなかったので嫌味と言うよりも安っぽい語彙の少ない喋るおもちゃの様だった。
 「用事はそれだけ?今仕事中なの」
 真美は小さくため息をつくと後ろのラガーマン患者のところへ行った。
 「処方箋が出ましたので6時間おきに1錠ずつ飲んでください」
 「患部を氷で冷やすと・・・どうかしましたか?」
 患者は意識を失っていた。
 「どうしたんですか!・・・誰か容子さまを呼んで!」
 「どうしたの?」たまたま近くにいた由乃が来た。
 「脈が弱いの!血圧を測って!」
 祐巳は反応した「どんな患者さん?」
 真美「鎖骨骨折なの!左に呼吸音無し!」
 祐巳「緊張性気胸よ、14ゲージのニードルを空のシリンジに・・・急いで」
 由乃「血圧触診で50」
 真美「ベタジンを?」
 祐巳「そう、早くして、酸素飽和度を調べて」
 祐巳が患者の胸にニードルを差し込むとプシュッという音がした
 祐巳「大丈夫、脈を見て」
 真美は患者の頚動脈に触れた「・・・強くなったわ」
 祐巳「チェストチューブを」
 真美「鎖骨を折っただけなのに」
 祐巳「違うよ」
 由乃「酸素飽和度95」
 祐巳「10ブレードを」
 そこへ容子が来た「祐巳ちゃん何してるの!」
 祐巳「命を救ってます、肋骨骨折を見逃したんです」
 容子「あとは私がやるわ」
 しかし祐巳は無視して治療を続けようとした「減圧したからケリー鉗子を」
 差し出されたケリー鉗子は容子が取り上げた「あなたは行っていいわ」
 次々と集まるスタッフ。
 祐巳「あと少しで・・・」
 その場にいた全員の視線が祐巳に集中する。
 根負けした祐巳は下がった「はい・・・それではどうぞ」
 容子「32フレンチ」
 由乃「吸引準備して」
 看護師「血圧100の60」
 祐巳は「ごゆっくり」というと逃げ出すようにその場を去った。


********************************


 ラウンジでは容子、聖、志摩子そして祥子が集まって話をしていた。
 「今日中に答えを出しましょう」と容子。
 「嘘よ・・・」祥子は祐巳の事を初めて聞かされて絶句した。
 「最近の祐巳さんは感情の起伏が激しくて心配だったんです」
 「志摩子、なぜ私ではなくてお姉さまに相談したの?」
 「それは・・・」
 言いよどむ志摩子の後を続けるように聖が言った「聞いたらどうするつもり?」
 「どうするって・・・もちろん祐巳に事実の確認を・・・」
 「そんな事をしたら祐巳ちゃんますます追い詰められるよ」
 「そんな・・・それにしても祐巳が・・・信じられない」
 「本人も暗に認めてるわ」
 「お姉さままで・・・」
 「祐巳ちゃんはやってる・・・いつからだかは分からないけど最近の素振りで分かる」
 「・・・でもこういう風に追い詰めたら・・・祐巳さん意固地にならないかしら・・・」と志摩子が心配そうに言った。
 それを受けて容子は言った「委員会にかけると大げさになるわ・・・それより身近な少人数でチャンスを与えて処理するが仲間の愛情だと思うわ」
 「でも祐巳・・・頑固なところあるから後ろを向く事があるかもしれないわ・・・」
 「そうならないように理解を示して説得しようよ・・・他に方法が無いのだからそれでダメなら・・・おしまいよ」
 「聖さままで・・・」
 「それでいい?祥子」
 そこへ江利子が部屋に入って来た「容子、祐巳ちゃんが緊急事態ってどういうこと?」
 「今話すわ」

 ラウンジから出てきた聖は受付でカルテを整理していた祐巳に話しかけた。
 「祐巳ちゃん、時間ある?」
 「いえ、診察させてもらえないなら居ても無駄なので帰らせてもらいます」
 「待って、話があるの」
 「停職処分ですか?」
 「違うよ、こっちへ来て」
 聖に促されてラウンジの扉を開けて入る祐巳。
 全員の視線が祐巳に集まった。
 祐巳は苦笑して「全くバカバカしい」と言ってラウンジを出ようとしたが聖がドアに腕をついて出ることを許さなかった。
 「祐巳ちゃん聞きなさい!」
 厳しい容子の声に祐巳は反論した。
 「私は鎮痛剤を使ってますが仕事には差し支えないです」
 そう言って再び部屋を出ようとしたがまたしても聖に遮られてしまった。
 江利子は言った「祐巳ちゃん、もっと素直になって話を聞きなさい」
 肩をすくめてとぼけようとする祐巳に容子が続けた「・・・外に車が待ってるの、新幹線の切符もあるわ・・・行き先は依存症になったドクター専門の薬物リハビリセンターよ」
 「私は処方箋通りに使ってるだけで依存症じゃないですから」
 祐巳はそう言うとまたしても部屋を出ようとした。
 「まだ終わってないわ!あなたが依存してるのは明白よ、だからこれ以上診療活動を続ける事は認められないの・・・選択肢は2つあるわ、車に乗って駅へ行き新幹線に乗る、そして戻ってきたら全員があらゆる方法でバックアップするわ」
 「でなければクビですか」怒りに満ちた表情で祐巳は言った。
 「・・・そうよ」
 「みんな心から祐巳ちゃんのこと心配してるのよ、決して責めてはいないのよ」
 江利子の言葉についに祐巳か切れた。
 「嘘でしょう・・・みんな責めてますよ・・・この何ヶ月間私がどんな辛い思いをしたのか知って知ってますか?!でも私は耐えました弱音も吐かず弁解もせず」
 「違うでしょう、それ」
 聖の言葉を祐巳が遮って続けた「いいえ違いません!じゃあ聞きますけど私がが一度でも患者を危険に陥れましたか?!・・・私の仕事の内容や人格が変わりましたか?!危ないミスを犯しましたか?!」
 そう言ってあたりを見渡す祐巳に志摩子が気まずそうに言った「祐巳さんあなたは患者がアレルギーがあると言ったバクトリウムを与えてアナフィラキシー・ショックを引き起こしたわ」
 「志摩子さんは患者の胸にガイドワイヤーを残して殺しかけた事があったよね」
 「!!」
 志摩子はショックを受けた、過去の『古傷』を抉られたからではない、今まで見たことのない祐巳の嗜虐的な表情に衝撃を受けたのだ。
 泣きそうになっている志摩子にはお構い無しとばかりに祐巳の『演説』は続く。
 「ミスを犯さなかった人がいますか?!私は知ってますよ」
 『演説』を聖が遮った「祐巳ちゃん、あなたは依存症の典型的な行動を示しているよ」
 「いつですか?」
 「外傷室で1号でフェンタニールをこっそり打ったでしょう」
 「打っていないと言ったのに私は嘘つきですか!どうぞ勝手に何とでも思ってください!」
 「じゃあ手首を見せて」
 「なんです?!」
 「手首を見せなさい、と言ったんだよ」
 「・・・祐・・・巳!」
 祥子は呆然としながら祐巳が依存症になったと言う事実を受け入れなければならない事に気づいた。
 「・・・注射の跡を見たいんですか?」
 「・・・そうよ」
 祐巳は腕を突き出した「では・・・どうぞ・・・腕まくりしましょうか?」
 「時計を外して」
 「!」
 祐巳の顔が青ざめた、それは自白に等しかった。
 「・・・もういい、下らない、冗談じゃないわ」
 祐巳は聴診器を容子に投げつけるとロッカー室へ通じる扉の方へ向かった。
 投げつけられた聴診器を手に容子が言った「最後のチャンスを捨てる気なの祐巳ちゃん!」
 「ええ、辞めてやる!」
 ドアは閉じしばしの沈黙。
 そしてそれを破って江利子が言った「どうしたの?・・・・・・見てるだけなの?」
 「・・・いいえ」祥子はコートを手に祐巳が出て行ったドアを開けた。

 祥子がロッカー室へ入ると祐巳は帰り支度をしていた。
 「何してるの祐巳」
 「もう沢山です、何よこんなとこ!人助けしようと思って医者になったのにこんな仕事もうやってられない!」
 「バカな真似はやめなさい!」
 「辞めて欲しいんでしょう?!」
 祐巳は薔薇の館を出て行った。

 リリアンを後にしようとする祐巳を祥子が追いかけた。
 「待ちなさい祐巳!」
 「嫌です!」
 「今までの努力を全部台無しにするつもり?!」
 「私をクビにしたいのはあなたですよ!」
 「私は帰らせないわよ!車に乗りなさい」
 「誰が乗るか!」
 「祐巳、頭を冷やしなさい!」
 「私がヤク中なんて耳打ちされてそれを信じるんですか?!あいつらの手先になって!」
 「あなたは今時分を見失ってるわ!とにかく私の言う事を聞いて車に乗りなさい!」
 祐巳の肩を掴む祥子。
 「嫌だ」
 振り払う祐巳
 「車に乗りなさい」
 再び祐巳を掴む祥子。
 「触るな!」
 「車に乗りなさい!」
 揉み合いになる祐巳と祥子。
  「私に触るなあっ!!
 「・・・明日はどうなるの?・・・今日はフェンタニールで済んだけれど明日は地獄が待っているのよ、いとこのように施設に入って廃じ」

パンッ!

 祐巳が祥子を平手打ちする。
 『いとこ』とは祐巳を頼ってきた薬物依存症のいとこの事で本人の希望でこっそりと治療しようとしたが技術も設備も不十分な状態ではどうしようもなく結局オーバードーズでショック状態になりリリアンに担ぎ込まれたのだ。
 それはそれだけは祐巳が触れて欲しくない事だった。
 しかし祥子はあえて踏み込んだ。

 祥子は微かに赤くなった頬を押さえながら言った「私を叩きたかったらあとで好きなだけ叩かせてあげるから今は車に乗り・・・な・・・」
 「・・・ウウッ・・・ヒック・・・ウウウッ・・・」
 祐巳は泣いていた。
 両腕を体にきつく回して自分自身を抱きしめるようにしながら体を屈めて泣いていた。
 まるで親を見失って迷子になった幼い子供のように。
 祥子はそんな祐巳を抱きしめると優しく囁いた。
 「心配しないで・・・もっと泣きなさい・・・」


********************************


 「・・・ええ、それじゃあ引き続きお願い」
 電話を切った容子。
 「今祥子から、祐巳ちゃんと一緒に車に乗っているそうよ」
 安堵する一同。
 「これから祐巳さんどうなるんですか?」不安そうに由乃が尋ねた。
 「ここから先は祐巳ちゃんの努力次第よ、それより私たちがやらなければならないのは帰ってきた祐巳ちゃんの居場所を作ってあげることだけよ」
 「そうですね・・・元の祐巳さんに戻って帰ってきますよね?」
 「信じましょう、だって祐巳ちゃんだもの」


********************************



 祐巳は新幹線の窓から流れていく夜の景色をぼんやりと見ていた。
 祥子とはまだ何も会話をしていないが隣にいてくれて祐巳の手を握り締めてくれる。
 それだけが唯一の救いだった。
 だがやはり不安のほうが大きかった。
 本当に依存症を克服できるのか?いとこのようにならないのか?
 新幹線の行き先はまるで自分のこれから起こる事を象徴するかのように暗闇の中へ中へと走っていくのだった。

 終わる終わる詐欺もようやく本当に終わりました。
 祥子さまが知らなかった理由、我ながらかなり苦しい言い訳ですね^^;
 あと『ヤク中のいとこ』やっぱり伏線張っておけばよかったと後悔してます。
 祐巳が祥子さまを殴るところから泣くまでのところがテンポが悪くなってしまいました。(反省)
 オリジナルの方の殴ったあとから泣くまでの表情の変化が凄く名演技だったですが私の拙い文章力ではこれが限界でした(反省2)
 実はヤク中にするのは名無しのいとこか祐麒にするかで迷いましたが祐麒はちょっとやり過ぎかなと思いやめる事にんです。
 ここいら辺も伏線を張らなかったり祐麒の出番が少なかった原因です。
 何はともあれロマみてを書く第1目標は「悲報」だったんですが途中かなりブランクがあったものの(苦笑)第2目標の「危機」まで書く事ができました。
 何かただのセリフのト書きみたいな文章にお付き合いくださいましてありがとうございます。
 引き続きこれからもよろしくお願いします。
posted by 酸素フォワード at 00:31| Comment(6) | TrackBack(0) | 本編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本編もくじ

プロローグ

◆第1話「初日」
その1 その2 その3

◆第2話「試練そして決意」
その1 その2

◆第3話「祐巳の災難」

◆第4話「続・祐巳の災難」

◆第5話「江利子の災難」

◆第6話「蓉子の災難」

◆第7話「新しき出発に向けて」

◆第8話「おかえり、祐巳ちゃん」
その1 その2

◆第9話「地獄からの救出」
その1 その2 その3 その4 その5

◆第10話「過剰反応?」

◆第11話「Shrimp Cocktail」

◆第12話「由乃大暴発」

◆第13話「趣味」

◆第14話「険しい回り道」
その1 その2

◆第15話「夜勤」
その1 その2 その3

◆第16話「バウンティー・ハンター由乃」

◆第17話「IQ勝負」

◆第18話「福沢先生ではありませんか?」

◆第19話「自業自得」

◆第20話「火事だ!・・・殺される!」

◆第21話「神は人間の画策を笑う」
その1 その2 その3 その4

◆第22話「正しい事は・・・」

◆第23話「福沢祐巳・前科1犯(容疑:公務執行妨害)」
その1 その2

◆第24話「献身と野心の狭間」

◆第25話「緊急脱出」
その1 その2 その3

◆第26話「患者もいろいろ」
その1 その2 その3

◆第27話「ムーンライター蟹名静」

◆第28話「新薬の功罪」
その1 その2 その3 その4

◆第29話「ドミノ・ハート」
その1 その2

◆第30話「悲報 〜Valentine Day〜」
その1 その2 その3 その4 その5 その6 (予告編)

◆第31話「天国への通知」
その1 その2

◆第32話「勇気」

◆第33話「バカな事ですか?」

◆第34話「苦悩」

◆第35話「危機 〜May Day〜」
その1 その2 その3 その4 その5
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2015年10月05日

第35話「危機 〜May Day〜」(その4)

 ヘリコプターがリリアン屋上のヘリポートに着地すると中から静と銃撃された少年が出てきた。
 静が「最後に測った血圧は?」との問いに救急隊員は「安定して110の70」と答えた。
そこへ屋上で待機していた令が駆けつけた。
 「容態は?」
 「鼠径部を銃撃されて足に脈が無いの」
 「腕は?」
 「貫通しているけど機能は正常よ」
 「足先の感覚は?」
 「無くなりそうよ」
 そこへ少年が不安そうな声で言った「足がダメになっちゃうの?」
 「そうならないように頑張りましょう」令はそう励ました。


********************************


 「カーテン2号の患者さんは肩の写真、カーテン3号の患者さんはディランチン検査をお願い」
 容子が蔦子へ指示しているところで1号診察室から男の絶叫が辺りに響き渡った。
 「何してるの?」
 「整備工が患者のチューンアップしてます」
 「何ですって?」
 1号診察室のドアを開けて中に入ると由乃が患者の足に何かしていた。
 「大げさに喚かないで」
 「由乃ちゃん何してるの?」
 「あ、容子さま・・・ちょっと休憩しましょう」
 患者の男は「いいよ」と言った。
 「足にネジを打ち込んだんです」そういって由乃はドライバーを容子に見せた。
 「かわいそうに、もっと麻酔をかけたら?」
 「アスピリンも飲まないって言い張るんです、治りが遅くなるって」
 「よく話し合ったの?」
 「もちろんです、江利子さまの説得もまるで効果無しで」
 「マゾも結構だけど大声を出すと他の患者が怖がるからやめるように言いなさい」
 「分かりました、口に鉛を咥えさせます」

 次に受付にいた祐巳に話しかけた「祐巳ちゃん、外傷室で患者に思い切り蹴飛ばされたって聞いたわよ」
 「誰から聞いたんですか?」
 「私は地獄耳なの」
 「グワーーーーーーー!!」
 「あれは由乃さんです」
 「知ってるわ、怪我は無かったの?」
 「一瞬息が詰まりましたけど大丈夫です」
 「そう、良かった・・・急患が来るのかしら?」
 「乱射事件で重傷を負った子供が運ばれてきます」
 「自分が怪我をしないように気をつけて」
 「はい」
 「精神科のドクターに会ってみたの?」
 容子の質問は不意を突いたものだったらしく祐巳は目をパチクリさせた。
 「誰がですか?」
 「リストを渡したでしょ」
 「あぁ」
 「どうだったの?」
 「あの・・・まあ・・・順調です、大丈夫ですから」
 「焦っちゃダメよ」

 そこへ少年が運ばれてきたので二人は別れた。
 静「血算・電解質・凝固機能そして同じ血液型を2単位」
 令「モルヒネを追加できない?」
 静「あと4単位よ、胸部と腰部の写真を」
 祐巳「アンセフは?」
 静「現場で与えたわ・・・心配いらないからね、ここで診察してから上の手術室へ運ぶから」
 令「移すわよ、1・2・3!」
 少年「お父さんに知らせた?」
 静「すぐに知らせるわよ、誰か警察か学校に大至急お父様に連絡してもらって」
 祐巳「ニュースを見て向こうから連絡が来ますよ」
 静「念のためよ」
 令「肺は正常」
 ちさと「血圧は115の75、脈拍80」
 令「銃弾の入口は左鼠径部、出口は・・・」
 静「足には見当たらないわ」
 令「じゃあ中に入ったままね」
 祐巳「腰部の写真を見ないと・・・」
 静「ドップラーで脈拍無し」
 令「背中を見ましょう」
 静「それは現場で何度も確認したから必要ないわ」
 令「自分で確認したいの」
 静「それじゃあ横にしましょう」
 祐巳は二人の会話を聞きながらふと外傷室の窓に目をやると患者らしき男性と容子そして真美の姿が眼に入った。
 (何を話してるの?まさかあの事?)
 静「背中を調べたいからちょっと横にするわよ?・・・祐巳さん?」
 令「祐巳ちゃん?」
 二人に話しかけられて祐巳は我に帰った。
 祐巳「・・・分かりました」
 令「行くわよ」
 そこで容子が祐巳の視界を遮るようにカーテンを閉めてしまったので三人は見えなくなった。

 容子はカーテンを閉じると患者を診察し始めた。
 「頭を打ちましたか?」
 「ラグビーやってれば打ちますよ」
 「胸かお腹に痛みは?」
 「無いですよ、大丈夫って言ったんですけどね・・・おおい何するんだ!」
 真美が患者のジャージを鋏で切ろうとしたので驚いた。
 「上半身を調べる為にシャツを切るんですよ」
 「作ったばかりの新しいジャージなのに」
 容子と患者のやり取りをしてるあいだ真美は考え込んでした。
 「もし頸部の骨が折れてたら手を上げたとき激痛が走りますよ」
 「痛いのには慣れてますよ」
 「グワーーーーーーー!!」
 由乃の患者の叫び声が鳴り響く。
 「何です?」患者が不安そうに言った。
 「シャツを脱いでる患者さんです」
 「・・・じゃあ」患者は納得した。
 「・・・・・・」
 「じゃあ真美ちゃん」
 「・・・・・・」
 「真美ちゃん、切って」
 「・・・あ、はい」
 真美は患者のシャツを切り開いた。
 「・・・胸がブルーに染まってますよ、知ってましたか?」
 「新しいジャージで汗をかいたからです」
 「最初に洗えばいいじゃないですか」
 「もったいないでしょ?」
 真美はシャツを完全に切って前を開かせると容子は患者の喉の下辺りに触れた。
 「痛かったら言ってください」
 「はい、分かりました」
 そして軽く押す。
 「折れているとすれば鎖骨中部か・・・どうもそのようですね」
 「来週プレイできますか?」
 「写真を見ないと何とも言えませんね・・・すぐ来ます」
 容子は患者の元を離れた。
 「真美ちゃん?」
 「・・・はい」
 「鎖骨の写真よ」
 「・・・はい」
 明らかに集中力を欠いてる真美を不審に思い容子は尋ねた。
 「何かあったのかしら?」
 「・・・いいえ」
 「本当に?」
 「・・・ちょっといいですか・・・」


********************************


 複数のレントゲン写真を見ながら令は言った「弾は残ってないわ」
 「上の腹部に入ったんですよ」祐巳はそう答えた。
 「KUBを撮りましょう、お腹は本当に痛くないの?」との静の質問に少年は「足だけだよ」と答えた。
 その時心電計が警告音を発し始めた。
 「心室性期外収縮です!」ちさとが叫ぶ。
 「胸部の写真は?」
 静の質問を遮るように祐巳が言った。
 「あーーっと、5連発です」
 「リドカインを60ミリを急速投与して!」令が叫ぶ。
 「何なの?」少年は不安そうに静に尋ねる。
 「心臓の鼓動が少し不規則になっただけよ」
 そこへ聖が新しいレントゲン写真を持って入って来た。
 「驚いた、これ見て!弾を見つけた」
 「心臓に入ってる」令も驚いた。
 「大腿静脈を通ってきたのね」
 静の言葉の続きを聖が言った。
 「大腿静脈から下大静脈、右心房から右心室」
 二人の話を受けて令は言った「ちさとさん、オペ室にすぐに行くと言って!」
 聖は祐巳に指示を出した。
 「祐巳ちゃん、開心手術の出来るオペ室にパーフィジョニストを待機させて・・・バイパスが必要になるかもしれないから」
 「分かりました」
 祐巳は部屋を出て行った。
 「同時に足の血行再建もやらないと」と静。
 令は聴診器を当てながら言った「右側臥位うそくがいと逆トレンデレンブルグ体位にしましょう・・・肺塞栓を防ぐために」
 「ごめんなさい、また体を横にするわよ」そう静が少年に話しかける。
 「どうして?」
 「その格好で上に連れて行くの」
 「・・・わかったよ」
 「心配ないからね」
 ベッドは外傷室の外にでた。


********************************


 エレベーター前にて。
 「フォーリーに200CCの出血」と聖が。
 令はエレベーターに入りながら「クロスマッチ6単位と新鮮凍結血漿を2単位」と指示した。
 静は少年に話しかける「この先生が必ず治してくれるわ」
 「お父さんを呼んで」
 「すぐに呼ぶから」
 静と聖の前でエレベーターのドアは閉じた。
 「念のためにOマイナスを準備させて」聖が続けて指示した。

 そこへ祥子が帰ってきた。
 「祥子、上で令を手伝って」
 そう話しかける聖を無視して静を睨みつけた。
 「おめでとう、死んだわ」
 「誰が?」そう言いながら聖は嫌な予感がした。
 「静さんが捨てた患者です」
 「患者を捨てたりしてないわ」
 「山寺に着く5分前に心停止になって開胸したけど手遅れだったわ!」
 「10分早かったら助かったと言うの?」
 「助かったかもしれないわ!」
 「誰の話?乱射犯人?」うんざりした声で聖が割って入ろうとしたが無駄だった。
 「一番重篤な患者を優先するのがトリアージの基本的ルールよ!」
 「あの少年は心臓に銃弾が入り込んで足も失いそうな危険な状態だったわ!」
 「話はあとにして祥子は上に行って!」無駄と知りつつ再び聖が割って入った。
 「あなたは医学とかけ離れた価値観で判断したのよ!」
 「違うわ!両方よ!」
 「早く令を手伝って!」
 「あなたは急変した患者を見殺しにしたのよ!」
 「少年も重篤だったわ!」
 「いいからもうやめて!急いで!」
 ようやく祥子は階段の上り始めた。

 二人の大喧嘩が終わったところへ容子が来た。
 「聖、話があるの」


********************************



 「ごきげんよう、サド侯爵先生」
 祐巳は受付で一息ついてる由乃に話しかけた。
 「え?」
 「悲鳴の主は退院したの?」
 「ちゃかさないでよ」由乃は苦笑した。
 そして二人はラウンジへ向かう。
 「断末魔の叫びだったね」
 「激痛に耐えられたわ、私はかえって尊敬するわ」
 「脳みそをどこかへ置いていっちゃったんじゃないの」
 「文明によっては苦痛は儀式の一つなのよ」
 ラウンジへ入るとそこには容子・聖・真美が椅子に座っていた。
 「あれ?重役会議ですか?」由乃がからかうように聖に言った。
 「違うよ」
 「少年は無事オペ室へ行きましたよ、心臓と足を同時にやってます」
 祐巳が聖に報告した。
 「そう、ありがと」
 「・・・タンザニアのマサイの戦士は13歳で自分に槍で傷をつけたり下の前歯を抜いたりするのよ・・・麻酔無しでよ」
 席から立ち上がった容子が由乃に話しかけた「由乃ちゃん、ちょっと外してくれない?」
 「・・・別にいいですけど」
 部屋を出て行く由乃に続いて出て行こうとした祐巳が「どうぞ」と言った。
 「祐巳ちゃんはここに残って」
 容子は向かい合うように祐巳の前に立った。
 「何ですか?」内心不安を抱えつつそう言った。
 「分かっているでしょう?」
 ただならぬ容子の真剣な顔に耐え切れなかった祐巳がごまかすように言う「最近のみんなはティーバッグを補充しないから・・・」
 「真美さんが見たのよ」
 「何をですか?」言いながらティーバッグを探すそぶりを見せた。
 「真美ちゃん」
 容子に促されて真美は言った「フェンタニールを手首に打つのを・・・」
 祐巳は振り返る「何?」
 「・・・外傷室を片付けると言って・・・」
 「・・・片付けてたよ」
 聖がカルテを見ながら言う「祐巳ちゃん、カルテを見ると200のフェンタニールをシリンジに入れたんだよね?」
 「何ですか?」
 「でも患者に投与したのは150・・・」
 それを聞いて祐巳はあからさまにうろたえた。
 「ちょ、ちょっと待ってください、何が何ですか?」
 「祐巳ちゃんは3CCでやめたよね?」
 「ベルセドを投与したからです」
 「残りのフェンタニールはどこなの?」
 「知りません、多分シンクに捨てたんじゃないですか?」
 「捨てるには証人が必要だよ」
 「そんな・・・いつもやってるじゃないですか」
 「麻薬の処分には厳格な規則があることは知ってるよね?」
 「そうですか、だからって私が自分に打ったって事にはならないんじゃないですか」
 ラウンジの中を重い空気が満ちてゆく。
 「真美さん、もしおかしいと思ったら何で私に言わないの?」
 「私たちに報告したのは正しい判断だよ」
 「間違った事をですか?」
 次は容子が言った「まだ疼痛治療は受けてるの?」
 「何を・・・何のですか?」
 「腰のよ」
 「・・・だったら何ですか?」
 「どの程度?」
 「それは主治医と私の秘密です」
 「乱用はしてないわよね?」
 「・・・・・・私はヤク中だと言いたんですか?・・・私がヤク中だと本気で思っているんですか?・・・人目を盗んで麻薬をくすねてこっそり打ってる?」
 祐巳は顔は苦笑しているものの目に涙をためていた。
 「私に向かってよくそんな事がいえますね!」
 「誤解だというの?」聖が言った。
 「当然じゃないですか!・・・真美さん・・・あ・・・あなたはきっと幻を見たんだよ・・・ヤク中は真美さんじゃないの?注射器を持ってるのを見たよ」
 「祐巳ちゃん、もし誤解だったらあなたに謝るわ」今度は容子が。
 「もちろん誤解です」
 「・・・確認したかったのよ」
 「仕事に戻ってもいですか?」
 頷く容子。
 「それじゃあ・・・お礼を言うわ真美さん思いやりがあるわね!」祐巳は乱暴にドアを開けるとラウンジを出て行った。
 「嘘を吐いてるね、祐巳ちゃん」
 「分かってるわ・・・」
 「あの・・・祥子さまにこの事は・・・」
 「それは私がタイミングを見て話すわ、だからしばらくは私たちだけの秘密にして」
 「はい・・・」

to be continued...

 最後まで書いたんですが長くなり過ぎて前半部分をアップしました。
 今度こそ本当に終わりです。
 依存症が発覚てしまった祐巳の運命や如何に?
 それにしても祥子さまの影が薄いですね・・・容子様と祐巳がスールみたい(とセルフツッコミ)
posted by 酸素フォワード at 00:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 本編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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